水耕栽培用の棚

SDGs?


 最近何かと話題のSDGs。今まで環境なんてどうでも良かった企業がこぞってSDGsと言い出している。テスラのイーロンマスクは10年前にEVカーの開発に乗り出していると言うのに、日本は環境後進国だった。それが今ではどの企業も我が物顔に環境とかサスティナブルとか言っている。付け焼き刃感が凄くてもうSDGs自体が恥ずかしい言葉の様な気もするが、水耕栽培もその一環として注目を浴びている。SDGsってカッコ良い的な感じだろうか。ただ、僕の感覚では、水耕栽培はちょっと違うと思っている。その理由はやっている事が凄く原始的で、実際に栽培をしてみるとわかるが、育てるのが難しい。エアコンの風が直接当たるとあっという間に萎びれるし、生きている植物は扱いが難しい。だから、流行りに乗って手を出すと、イメージと違うと言う港区の富裕層が多数存在する気がする。




ファッション


 今やサスティナブルや環境、SDGsは流行りの一環だ。あのユニクロだってサスティナブルと言い出した。本当にこんな時代が来るなんて想像もしていなかったが、来たらきたで冷ややかな視線で見てしまう。だから、水耕栽培の棚が欲しいと言われた時も、それはそれでそう言う時代かーなんて思っていた。ただ、ちょっと待てよ、と思ったのは、植物は難しいはずだ、と言う事である。サスティナブルやSDGsが広がる事はむしろ大歓迎。ただ、その方法論がファッショナブルなだけで中身の無いものは歓迎できない、と言う勝手な考えの中、植物はファッショナブルで分かりやすいアイコンだけど、絶対に育てるのは難しいと言う事が、この棚を作る事を面白くできると考えた。




アンチテーゼ


 水耕栽培用のサイトから、蛍光灯の大きさとカップの大きさを聞きだし、スペースに余裕のない都内の飲食店で、ギリギリの寸法を攻めながらなんとか図面を描く。蛍光灯が見えても格好悪いし、コンセントに挿すタイプの蛍光灯でいちいち抜き差しは面倒だからコンセントに差しっぱなしでも入り切り出来るように近くにスイッチも欲しい。そのスイッチも棚の中に隠れる様にして目立たない様にしたい。なのにスペースはない。。


 これは設計者泣かせではあるけれど、育てるのが難しいファッショナブルな水耕栽培を広める事で、環境を変えるのは簡単では無く、多くの人の本気が必要である、と言うアンチテーゼを作る目標があったから頑張れた。多分、そんな目標が無ければ意外と簡単に色々と諦めていただろう。ちなみに、あえて、シナ合板という誰でも使える板を使ったのも、扱うのが簡単な材料で誰でも作れると思いきや、以外と簡単ではない設計をしている、という事を言いたかったからである。本当に言いたかった。。もちろんコストもあるが。。




 出来上がった棚は、入口の近くという事もあり店の顔となっている様だ。ただ、やっぱり育てるのは難しいとのこと。それでもやり続けられれば、この店の顔となるだろう。それくらい、環境に目を向けるというのは難しいのだと思うが、やり切れればこれから10年単位でその企業の一つの顔となる。企業としては魅力的だ。企業活動はそのうち淘汰されるはずではあるが、そう言った経済原理の働いた環境活動が、どんな効果を地球にもたらせ流のか?どれくらいの企業が本気なのか?はまだ想像もつかない。本当にこの異常気象は抑えられるのだろうか?日本の洪水はなくなるのだろうか?コロナはどうなるのだろうか?これ以上夏が暑いと、子供達の夏休みも楽しみではなくなってしまうだろう。これからの子供達はかわいそうである。