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新たなプロジェクト『流木』編

小林商店プロジェクトがいよいよスタート地点に立ちつつあります。

ここ半年、いや1年間くらい計画や準備をしてきて、やっと色々とそれが『カタチ』となってきています。早く皆様に発表できるようになる事が楽しみです。

ここ最近だと『革』『藍染』『木』の業者様とお話をさせて頂き、スタートラインが見えてきた感じがしています。


小林商店が計画する流木

小林商店がこだわる『流木』とは?

私たち小林商店が求めている流木とは、ダムを堰き止める流木を撤去する事や、生活排水に浸かっていない上流の綺麗な流木を取る事をポリシーとしていて、環境問題に通ずるテーマ性を持った流木です。川の河口で拾ったものでは無く、ダム付近の上流で生活排水に浸かっておらず、綺麗に削られたものを命懸けで取っている、所謂『流木ハンター』に着目して一緒にプロジェクトを進めていこうという試みです。

『流木ハンター』は、熊が出たり、崖20mの川に行ったり、時には山や県を超えてまでも流木を求めるプロなのです。


小林商店が向かうダム

いざハンターの元へ!

1日で全て終わらせる為、朝6時には起床し新宿駅へ。

新宿から現地までの道のりは、高速バスを使って約4時間。かなり長い道のりですが、久しぶりの出張ということで心は弾んでいました。天候は、曇りのち雨。

ターミナルには大学生の春休みなのか外国人の方や遊びに行く人で賑わっていました。


4時間の旅も夢の中だとあっという間でバスが到着。

ハンターのオーナーさんがお出迎えしてくれました。


商店街の青い看板

流木ハンターとの対面


『ハンター』と言ったら、イメージするのは少し怖くてその物事をわかっていないと、怒られるんじゃないかと思っていたので最初凄く構えてしまってて、、

しかし、車で駅まで迎えにきてくれた時の印象は、なぜか雰囲気は明るく元気で、怖いの『こ』の字も無い印象だったのです。怖がっていた私がなんか恥ずかしくなってしまったくらい笑


車を走らせ、事務所に到着しました。

事務所は中央アルプスと南アルプスの間に位置する場所で大自然に囲まれている心地よいロケーションにありました。


そして、流木ハンターのプロともご対面。

こちらも物凄く優しそうで、でも流木を愛してならない感じが滲み出ています。

二人とも凄く柔らかくて、ハンターというより優しい職人という言葉があっているような?


このお二人が『流木ハンター』になったきっかけなどお伺いしましたが、とても興味深く、面白かったです。というのも、高校生の同級生だから旧知の仲で、お互いがお互いのことをしっかりとわかっていて、働き方も似ていて、一緒に呼吸をしているかのようでしたが、たまにふざけて言い合いをしているのが面白かったです。


小林商店に協力してくれるスタッフ

『ハンター』のこだわり流木

オーナーが小林商店の社長と話している間、私は『流木』の写真を撮り始めました。

事務所というよりは、流木管理場のような場所でしたが、数えきれないほどの流木が数多くあり、見ている方としてはとても興味深かったのです。

写真を撮っていると、『ハンター』がこの流木も面白いよと次々に変わったカタチの流木を持ってきてくれました。


仮面のような流木

↑盾のような流木で取っ手もついてるんだよ。と楽しそうに話す。


↑こんなに大きいのに自分で立つんだよ。と等身大のサイズ感を教えてくれている。


凛々しく立つ流木

↑こんなにも捻れてどの足にしても飾れると説明してくれた。


他にも面白い流木があって、宝探しのよう。


流木ハンター体験!

前日に雨が降ったことから、体験が心配されていましたが、当日はお昼時も曇りでなんとかできそうな状況でした。

オーナーはとても乗り気で、「最初は斜面の少ない落ち着いた河口で探すけど『ハンターがいつも探し求めている流木』は多分ないよ」と言っていました。

橋がかかっている、斜面の少ない一般的によく見る川に到着。探してみると流木はたくさんありました。でも「ハンターが探し求めている流木は少ないね」と言う事で、それは一体なんなだろう?という疑問になったのです。


田舎の南アルプスが見える場所

『ハンターが探し求めている流木』とは一体?

その流木を探し求める為、ダムの方へ車を1時間近く走らせ到着。

そこはさっきの場所とは違い、空気も澄んでいて、車数も少ない、川の色も綺麗な『人間に汚染されていない場所』


そこの木々達は、真っ直ぐと凛々しく育っていて、汚れやゴミが無い場所でした。

『ハンターが探し求めている流木』とは『人間が汚染していない、自然に綺麗に磨かれた流木』のことだったのです。


なぜこの場所まで来る価値があるのか? なぜその商品だけを厳選してお客様に提供するのか?

なぜそこまでこだわるのか?

お客様の求めている事に答える。それは誰もやれない事をやり続ける事、と言う『プロ』としてのこだわりにありました。


ただの流木ハンターではなく、商売的な事だけを考えたら意味があるか分からないこだわりを持つ『プロ』の流木ハンターを目の当たりにして、ここまで来て良かったと思ったし、この人達に頼りたいと感じさせてくれました。


実際、ここで素人の私達には崖も急で足場も悪く、いつ熊が出てもおかしく無い状況だった為に時間は短かかったですが『素晴らしい流木達』と出会う事ができました。


ダムに木が浮いている

バンダナを巻いた男性が話している

最後に

私達小林商店は、日本に無くなりつつある伝統や文化、技術や環境問題も含めて、新しいカタチへと生み出していく会社を目指しています。『流木』だけではなく、これからたくさんのモノに触れて行きます。新しいプロジェクトはもう始まっています!その新しいカタチを皆様もぜひ一緒に築いていきましょう。そして、感じてください。


川の近くに木が立っている

次回のブログもお楽しみに!

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